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プロレス下流地帯2
 前回載せた「プロレス下流地帯」がだいぶ評判になっているようだ。

最近プロレスとは縁がない身としてはノアの記事はそれほど興味が持てなかった。

むしろ藤波・長州といったかつてのヒーローたちの今の方がインパクトがあった。

 話はかわる。かつて、ジャイアント馬場の全日本プロレスは好きではなかった。あの演劇のような動きが受け付けられなかった。ファンクスとかハーリー・レイスとか。言いたいことわかりますよね。

 ところが、スタン・ハンセンが乱入してからなんとまあ、面白くなったことか。ようするに、ハンセンがからむことによって演劇のようなプロレスとの対比構図となり、異常な緊迫感をかもしだすようになったのだ。

 これはUWFが新日に戻った時と同じだが、あの全日本の予定調和世界をハンセンが、そしてブロディが破壊していく様はまた格別のものがあったのだ。

 で、その後、新日より長州力率いるジャパンプロレス勢が参戦するにいたり、全日は本当に面白くなった。このころはゴールデンタイムに移行していたと思う。

 やがて長州は去り、全日ブームも終わり。

 ところが!一人の男が立ち上がった!天竜源一郎である。

正直、天竜という選手はそれまで第3の男であり、パッとしない印象だった。延髄切りとかうまくなかったし。
 
 それがジャンボ鶴田というこれまたバカボンみたいな男に食ってかかってからがすごかった。

天竜に同調したのが阿修羅原だ。この人もエリートの割にはどうにもならないポジションだったのが、この天竜革命によりなんと輝いたことか。

 同時期に「ゴールデン・アーム・ボンバー」という口にするのも恥ずかしい必殺技を引っさげて、輪島が参戦していた。

 鶴田、谷津、輪島という今見ても緊迫感のかけらもなさそうな連中を相手に天竜・阿修羅の龍原砲は牙をむき、あの前田日明をして「すごい」と言わしめた。

 自分が唯一全日本プロレスグッズで買ったのがこのときのレボリューションTシャツだ。今でもどこかにあるはず。それくらい当時はおもしろかったなあ、プロレス。

 2009年、馬場、鶴田、ブロディは死去。輪島、ハンセン、谷津、阿修羅原は引退している。天竜だけは今でもプロレスを続けている。

 前回の「プロレス下流地帯」には実はその前がある。この本には阿修羅原が突然表舞台から消え去った経緯と、現在の阿修羅の近況が記されている。

 時間の流れは悲しい。

 かつてのヒーローたちも時間の流れのなかで輝きを失っていった。

でも!あのころ彼らが与えてくれたものは失われていない。たとえ今がどうであろうとヒーローはヒーローであり続ける。






 
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